● 新聞配達 ●

新聞配達は私が高校生の頃
一番最初に経験したアルバイトです。

当時親に
「アルバイトをしたい」

と言ったところ、
「新聞配達以外は許さん」

と言われたので素直に従いました。
当時バンドをやっていて楽器を買うお金がどうしても欲しかったので
職種は何でも良かったというのが正直なところです。

行きつけの本屋のおばさんに新聞屋さんを紹介してもらい
即・採用されました。
(本屋のおばさんと仲良くなるくらい本屋に通ってた私って・・・)

★ 以下は私が働いてたところでのことなので
他のところでは多少違うと思います。

● 時間帯 ●
私は朝刊しか配ってなかったのですが
朝3時出勤。遅くても6時までには配達終了という感じでした。
私は260軒しか配ってなかったのですが
それで終わるのが5時という感じでした。

配達が終わったらミーティングがなければ
各自勝手にタイムカードを押して帰ります。
ミーティングの時はコーヒーとパンを貰えるうえに
「あまったから家に持って帰りなさい」
と、残りをもらえたのが嬉しかったです。
(余談ですけどね。)

夕刊の時間帯はよくわからないのですが
うちに配達される時間から逆算すると
だいたい午後3時くらいなのかなぁと、思います。
確信はありません。
知ってる方、教えてください。

● 休日 ●
新聞の休刊日が休日です。
と、いうことは月一回しか休みがありません。
でも一日の就業時間が2〜3時間
(朝刊配達のみの場合)
だったので辛くはなかったです。
当時大学生の、おそらく奨学生と思われる人たちが
何人かいましたが、彼らは結構大変だったと思います。

でも最近配達員の募集とかみると
「週休2日」とか書いてたりするので
よっぽど人手がたりなかったんですかね?

● 仕事の内容 ●
まず、広告を新聞の間にはさむことから始まります。
慣れてくると簡単に出来る作業なのですが
最初は結構苦労します。
働き始めの頃、これが一番嫌な作業でした

完成したら各自自分のマシンにバランスよく新聞を積み込みます。
マシンとは自転車orバイク(プレスカブ)です。私は自転車でした。
共に荷台と前カゴにこれでもか!!というくらい詰め込むので
バランスが重要です。

広告が分厚い時などは全て詰め込むことが出来ないので
一度配達し終わったら営業所に残りを取りに戻って再配達という形です。

正月など、ふざけてんのか!!ってくらい分厚い時は
配達ルートの途中に営業所の人が車で新聞を置きにきてくれました
(事前に打ち合わせした場所に)

積み込みが終わったらいざ!配達!!
配達は購読を止めたお客さんがいたり、新規さんがいたり。
多少増えたり減ったりするのを気をつける程度で特筆することはありません。
多少季節に左右される感はありましたけどね
梅雨の季節とか冬場とか。
結構辛かったような気がします。

● 嫌だった事 ●
● 犬のいる家 ●

小型犬ならまだいいのですが
嫌なのは秋田犬くらいの中型からそれ以上の犬。
しかも吠えるやつ。はっきり言って恐怖です。
しかも何を思ってかポストの前に犬小屋がある。
「これは一種の嫌がらせだな」
と、思いましたが、犬も馬鹿じゃないです。
半年しないうちに「こいつは無害だ」
と、判断したかどうかはわかりませんが、
吠えなくなるどころか撫でても平気なほど仲良しになりました。

● 雨の日 ●

新聞を積み込む時、新聞カバーというか、
ビニール製のカバーのような物を使うのですが、
新聞を取り出す時等に結構ぬれてしまいます。
それだけならまだしもたまに破れたりもします。
真面目な人ならここで営業所に新しいのを取りに帰るのでしょうが
私はそのままポストに配達してました。
でも苦情は一軒も来ませんでした。
世の中良い人が多いです。

● 台風の日 ●

 雨と風とのコントラスト。
こいつは最強です。
うっかりすると新聞飛ばされます。
っていうか飛ばされました。しかも真上に。
強風と吹きつける雨、その間を
くるくると回転しながら舞い上がってゆく新聞&広告を眺め
途方に暮れる16歳の私。
今でもあの光景は忘れられません。
その後拾い集めてそのままポストに入れました。
苦情は一軒もありませんでした。
やっぱり世の中、良い人が多いです。

● 土曜日 ●

土曜日の午前3時といえば私が若い頃はヤンキータイムですよ。
道々怖いバイクが通る通る。
そして絡まれる絡まれる。
挙句の果てには通勤中にナンパ。
(まぁ夜中にジャージ着てチャリンコ飛ばしてりゃ誤解されるのも分かる)
今はどうなんでしょうねぇ?ヤンキーは少なくなりましたけど
でもやっぱ走り屋的なもんは存在してるんですか?


● 熱 ●

熱があっても新聞は待ってくれない。
いや、もしかしたら電話したら休めたのかもしんないんですけど
真面目に出勤した私。しかも40度ときたもんだ。
自殺行為だね。
んでも仕事って休んじゃいけないものだと思い込んでいたんですね。
(学校はサボってましたが・・・)
道々休憩しながらなんとか全て配り終えて、
そのまま住宅の階段で眠ってしまいました。
起きたらまだ6時だったんでふらふらと営業所に戻って退社。
学校はもちろん休みましたけどね。

 

● 良かった事 ●
● 配達中は一人なので気楽 ●

6時までに配り終えるというルール内なら
自分のペースで出来るのが楽しかったです。
私はウォークマン聞きながら
鼻歌混じりで仕事してました

● 痩せた ●

肉体労働ですからね。
重いもん乗っけた自転車こいで
そこらへん走り回ってりゃ痩せるってもんです、はい。

● 根性がつく ●

根性だけは異様につきます。
早起きするも根性。
休日が無いも根性。

● 体力もつく ●

「痩せた」と原理は同じです。
走ってりゃ体力つきます。

● 朝に強くなる ●

今でもしっかり朝型の私。
朝って時間の流れが違うのか
夜よりも有意義に時間を使えるような気がします。

あとは新聞配達に限った事じゃありませんが
人間関係が特に良かった気がします。
あんまり長時間一緒にいないので
うまく猫をかぶり続けられたのがよかったですかね?

 

そうこうありましたが結局1年ちょっと勤めて辞めました。
でもその間一度も休まず配達し続けたのが
今の私の仕事に対する姿勢の基本になっていると思います。
機会があればもう一度やってみたいバイトの一つです。


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